お母さんだって受験は戦争!~子どもと一緒に受験を乗り越えるために~

今、我が家は2人受験生を抱えている。息子は浪人1年目、娘は高校3年生。娘は中学生のときから行きたかった大学に指定校推薦で合格し、悠々自適な毎日を過ごしている。親としては1つ肩の荷が下りた。

これで子育ても終わり! と言いたいところだが、もう一人、我が家には受験生がいる。しかも浪人生。しかも、ちょっと人とのコミュニケーションが苦手。そんな息子は今オンラインで受験指導を受けている。基本的な自学自習はできるタイプなのでオンラインでも問題なさそうだ。

息子の受験に関しては、高校受験のときも、現役大学受験のときも、この浪人での受験も、世界大戦並みに私の中では苦しい戦いだった。本当に、毎日、毎日頭がハゲそう。

その私の受験大戦の中で、塾講師ではなく、純粋に受験生の母として感じたことが多くあった。

常日頃、私は「誰と受験をするか」を大切にして受験指導にあたっている。もちろん合格が最後のゴールではあるが、私の本当のゴールは「良い受験が出来た! 先生と受験して良かった!」と言われることだ。

長くツラい受験勉強の日々の中で大きな不安に襲われたり、その不安から攻撃的になったりと受験生の心は忙しい。その不安や苛立ちの矛先は当然「お母さん」である。受験勉強も佳境に入り、お母さんからのお悩み相談も多くなってきた。

一番は「子どもとどう接して良いのかわからない。何も言ってくれない。でも、いつもイライラして怒っている」というもの。えぇ、えぇ~~分かりますよ。我が家もそうでしたし、現在も進行形ですから。

言いたくないことも言わなくてはならないし、だからと言って、子どもがイライラする気持ちがわらかないこともない。しかも、相手は思春期真っただ中。

お母さんも人間。心が折れる日もある。そんなとき、他者が間に入ることでお互いの関係がうまく回ることが多い。

我が家もオンラインで息子の指導担当の先生とつながっている。私が受験生だったころと状況も環境も違うし、私は国立大学の受験をしていないのでわからないことも多い。息子に聞いてもよくわからない返事でイライラ……。そんなときは先生に相談、質問している。そしてその先生とは現役の東大生だ。なかなか普段話ができる相手ではない。

それは息子にとってもしかり。貴重な経験だと思う。しかも、先生の選定の際には、息子が浪人生であることを考慮し、浪人経験のある先生をマッチングしてくれた。普段から息子の質問に丁寧に回答解説をし、週に1度のオンライン面談にも対応してくれている。こういった状況ではオンラインはかなり有難い。

「受験は一人では戦えない」とはよく言ったもので、先生の存在は大きく、安心感をもたらしてくれる。それは、オンラインでも十分感じることができているし、それだけで親子関係も良好に保つことができている。

少し前に参加した講演会で「親子の仲が良いところが最終的に受験に強い」という言葉を聞いた。私は、その言葉を胸に我が子の受験を見守ってきた。そして、そうあるためには心の平和を保っておくことが必要だと思っている。

身近な人に愚痴をこぼすのも良いが、それでは根本的な解決にはならない。プロの目線からアドバイスをもらい、親子で昇華させていくことが大切だと私は思う。どうしても受験期の親は子どもの悪口を言いがちになる。でもそれはブーメランのように自分に突き刺さり、自分を追い詰めてしまう。そうならないためにもプロに相談、質問することを強くお勧めする。

私は世間一般から見ると受験のプロかもしれない。でも、母親業においては皆さんと同じ。不安で眠れない日もある。子どもと余計なケンカをして、後悔の念にさいなまれるときもある。

そんなときは、一人で抱え込まず、プロに相談。上手にオンラインも使いこなしてほしい。こう書いている私も今日は先生に相談をする。まだまだ、受験生の戦いの日々は続く。頑張れ受験生! そして、お母さん!

この記事を書いたひと

松本 正美
(まつもと まさみ)

「学ぶ力は、夢を叶える力!」松島修楽館代表。中学3年生の時に「将来は塾の先生になる!」と決意し、大学1年生から大手個別指導塾で教務に就く。卒業後、そのまま室長として10年間勤務。その後、新興のインターネット予備校で生徒サポートの仕事に携わった後、2013年に松島修楽館を開業。単なるテストのための勉強だけではなく、「どんな夢でも、正しい努力によって叶えることができる」ということを子どもたちに伝えるため、根本的な「学ぶ力」を育むことを重視した指導を行っている。2人の高校生の母。趣味はサックス、タップダンス。