【コロナ禍における小兵塾あれこれ】シリーズ

まずはすぐにできることとして、学校が休校の間は塾の開講を10時から15時に変更。お母さんを安心させるため、その旨をすぐに一斉にメールで伝えた。その日のうちに対応できるのは、個人塾ならではの柔軟さである。

夜は完全オンライン授業に向けての準備時間に充てることにした。オンライン授業って言われても、どうしたら良いのかわからないのは、きっとお母さんたちも同じ。どんなに忙しくても絶対に丁寧に教えてあげよう…と心に誓った。

「子供たちの学びを止めない」ために塾内外を問わず、子供たちを受け入れて2塾合同で無料授業を展開した。こんな即決は大手の塾には絶対にできない。ライバル講師の授業を自分の生徒に受けさせるなんて! しかも、無料なんて! 

その日の夕方に情報が入って、その2時間後には次週の対応ができるのは、小回りが利く個人塾の最大の良さである。私の独断で決めることができる。すべては一人。もちろん、孤独もともなう。

この記事を書いたひと

松本 正美
(まつもと まさみ)

「学ぶ力は、夢を叶える力!」松島修楽館代表。中学3年生の時に「将来は塾の先生になる!」と決意し、大学1年生から大手個別指導塾で教務に就く。卒業後、そのまま室長として10年間勤務。その後、新興のインターネット予備校で生徒サポートの仕事に携わった後、2013年に松島修楽館を開業。単なるテストのための勉強だけではなく、「どんな夢でも、正しい努力によって叶えることができる」ということを子どもたちに伝えるため、根本的な「学ぶ力」を育むことを重視した指導を行っている。2人の高校生の母。趣味はサックス、タップダンス。

Posted by traceon-e