【小学校社会科におけるICT実例】自分たちで考え、調べたことを発表する(参考:加西STEAM)

教育現場のICT化のために児童生徒に対し1人1台の端末の導入を目指すGIGAスクール構想。

コロナ禍の影響で予定が大幅に前倒しされ、令和4年2月の時点で全自治体のうち98.5%が令和3年度内に整備完了予定としています。

端末導入後の課題のひとつに、ICTを利用した授業の工夫が挙げられます。
せっかく端末が導入されても、ノートや参考書の代わりに活用しているだけ…となっていては意味がありません。

いま、兵庫県加西市では「加西STEAM」と名付けて、市をあげてSTEAM教育に力を入れています。その加西市内の小学校で「自分たちの住む町のお宝探し」が行われました。

今回は、その事例を参考にICTを利用した授業を紹介します。

この小学校の授業で行ったことは主に次の3つです。

  • 自分たちが住む町がどんな町なのか考える
  • ネットを駆使したり、実際に見たり聞いたりして調べる
  • 調べたことを発表する

自分が住んでいるのがどんな町?

自分たちの住む町は特になにもないと思っていませんか?でも本当にそうなのでしょうか。

たとえば、いつも目にしている神社やお寺はいつ建てられたものか知っていますか?
地域の名産を作っている農家や工場などを見学したことはありますか?

普段何気なく目にしている風景には、自分の知らないストーリが隠されているかもしれません。自分たちが住む町の「お宝」を自分たちで考えたり、家の人に聞いたりしてリストアップしてみてください。

たとえば次のような場所です。

  • 神社やお寺などをはじめとした歴史的建造物
  • 地域にある企業や工場、お店、施設
  • 地域の名産を作っている農家
  • 大きな公園

ネットで調べる、実際に働いている人に聞いてみる

イメージ写真
イメージ写真

自分の住む町の「お宝」をリストアップしたら、その場所について詳しく調べてみましょう。

調べる方法としては、次のような方法が考えられます。

町の「お宝」を調べる方法(例)

  • ネットで検索する
  • 実際に出かけてみる
  • 家の人、近所の人、お店の人など詳しい人に聞いてみる
  • 質問を手紙にまとめて郵送する

では、具体的にどんなことを調べればいいのでしょうか。
たとえば、次のようなことを調べてみたらどうでしょうか。

調べる内容(例)

  • どれくらいの歴史があるのか
  • 具体的に何をしている会社なのか
  • どんな場所なのか
  • どんな仕事をしているのか

調べたことを発表する場を設ける

調べた結果分かったことは、ぜひ発表できる形にまとめてみてください。

見やすいように、分かりやすいようにまとめるのは大人でも簡単な作業ではありません。

しかし、きちんとまとめることで自分たちの取り組みを目にすることができ、達成感を味わうことができます。

また、調べて分かったことを自分たちでまとめることで、文字の入力の仕方やアプリ(ソフトウェア)の使い方を自然に覚えることができます。

さらに「人に見せる」という場面を設けることで、「分かりやすく伝えるにはどうしたらいいか」ということを考えるようになります。

さいごに

GIGAスクール構想が目指しているのは「創造性をはぐくむ教育」です。

しかし、いまの子どもたちは「受け身」であるという話をよく耳にします。言われたことはできても、自分でなにかを作ろうという気持ちが少ないというのです。

「自分の考えをまとめたものを発表する。そのためにICTツールを利用する」という体験を繰り返すことで、子どもたちに「創造する力」が育まれることが期待できます。

今回は、GIGAスクール構想により配布された端末を利用して、子どもたちに「調べる」「まとめる」「発表する」という機会を与えられることを紹介させていただきました。

koedoでは、今後もICTを利用した授業を紹介する機会を設けていきたいと考えています。

(koedo事業部)

【参考】