【koedo定点観測】IT利用が進む教育現場の周辺アンケート<第1回結果>
2020年9月に「IT利用が進む教育現場の周辺アンケート」を実施し、全国から162件の回答を得ました。ご回答いただいたのは、先生、保護者、事業者(学校管理者)などです。たくさんのご協力、ありがとうございました。集計の結果、以下のようになりました。
1)回答者の属性に対する設問
2)教育現場でのIT利用の程度・傾向に関する質問
3)児童・生徒・学生・受講生の様子に関する質問
⑪ ITを利用した授業で、生徒・児童の良い変化に気づいたことがあれば教えてください。
- 携帯やタブレット端末を使用して、楽しく学べるようになった。
(小学生保護者・30代・女性) - ITに慣れた。驚くほどITリテラシーが高くなった。
(小学生保護者・40代・女性 他) - 動画授業を何度も見返し、復習するようになった。
(中学生保護者・40代・男性 / 高校教師・20代・男性 他) - 大講堂で講義を受けるより、身近に感じた。
(大学生保護者・50代・女性) - 漢字検定の勉強など、必要なアプリを選んで自主的に使うようになった。
(小学生保護者・40代・女性) - 積極的な学生は、より積極的になった。
(大学教授・40代・男性) - 生徒の一人一人の顔がよく見えるようになった。
(小学校教師・20代・女性)
⑫ ITを利用した授業で、気がついた課題・不安・心配があれば教えてください。 (回答は抜粋)
- 家庭の通信・IT環境の差が感じられた。
(中学生の保護者・30代・女性 他) - 理解が出来ないまま、次へ進んでしまう。
(小学生の保護者・30代・女性) - 集中力と理解力が必要だと思う。
(学校管理者・20代・男性 / 小学生の保護者・30代・男性 他) - 低学年のため、親がつきっきりでないと子どもが内容についていけない。
(小学生の保護者・30代・女性) - 視力の低下、活字離れが心配。
(学校管理者・40代・男性) - 宿題の内容や期限などの情報が伝わりづらい。
(大学生の保護者・50代・男性)
⑬ ITを利用した教育で、家庭内で起きている良い変化はありましたか?気がついたことがあれば教えてください。(回答は抜粋)
- ノートがデジタル化され、整理整頓できるようになった。
(高校生の保護者・50代・女性) - 自主的に、課題を取り組もうとする姿勢が出た。
(中学生の保護者・40代・女性) - 教材や教科書などが無くてもどこでも学習できるようになった。
(小学生の保護者・40代・女性) - オンライン上で学ぶことや、オンラインイベントへの参加に抵抗がなくなったようだ。(高校教師・30代.男性)
⑭ ITを利用した教育で、家庭内で起きている課題・不安・心配ごとがあれば教えてください。(回答は抜粋)
- 文字を書くこと、本を読むことが少なくなるのではないか?
(小学生の保護者・40代・女性 他) - 先生、クラスメイトとの交流が減ること。
(大学生の保護者.50代・男性 他) - 非言語コミュニケーションが低下していること。
(大学生の保護者・40代・女性) - だらだらする時間が増え、運動する機会が減ったこと。
(中学生の保護者・40代.男性)
新型コロナウイルスの影響で、急遽オンライン学習が始まった学校が多く見受けられます。そのため、授業にITが取り入れられている割合は27.5%という回答になりました。ITを利用した教育・授業を利用しているお子さんをお持ちの保護者さま、先生方からは、様々な長所、短所、変化が感じられたということがわかりました。
さらにkoedo企画部では、アンケートにご回答していただいた方々の回答傾向に、興味関心の傾向があるかどうかも気になりましたので、少しだけ深入りしてグラフを作成してみました。
30代、40代ともに、女性の保護者の方が「興味がある」と回答する傾向があること。50代になると興味関心が薄くなるのは、子どもの年齢が上がってきていることもあるでしょうか。
一方で、今回のアンケートでは、保護者の興味関心は半々程度に対し、先生の中で男性は興味が高く、女性の先生の興味は薄いという傾向が表れているようです。
koedoは、「教育」が「IT」を使ってどのように広がり、変化していくのかを定点観測していくことをミッションとしております。このようなアンケートも継続的に行っていきますので、その際はまたのご協力をよろしくお願い申し上げます。