家庭でオンライン授業を受けるための準備――保護者ができるサポートとは

2021年1月15日

 小学校からオンライン教育の連絡がきた場合、保護者はどう対応すればよいのでしょうか。今回は、家庭で子どもがオンライン授業を受ける際に必要な準備についてご紹介します。

オンライン授業が「当たり前」になる可能性

 国が推進するGIGAスクール構想による「1人1台端末・高速通信環境」の動きは、年度内に向けてますます加速傾向にあり、今後オンライン授業が“当たり前”になる可能性が高まっています。

 オンライン教育のメリットは、遠隔でも受けられるということ。場所を問わずに学びを提供できる機会となることで、子どもが少ない地域や学校が少ない地域だけでなく、広範囲の子どもたちに向けて、コストをかけずに質の高い授業を届けることができます。

 また、感染症の拡大や災害時にも対応できることから、コロナウイルス感染拡大による学びの格差を解決する授業のあり方としても大きな注目を集めました。

とはいえ、緊急事態言によってとられた休校措置でオンライン授業を取り入れていた小学校は少なく、実際には、学習プリントの配布やメールによるコミュニケーションで課題の指示をして対応していた学校も多くあったといいます。

 学校や教師の技量不足や、子どもたちがオンライン授業になじむ下地がないなど課題は山積みですが、今後自宅で学校の授業を受ける機会はますます増えていくでしょう。

 そのため保護者は、自宅で子どもがオンライン授業を受けるときに備えて、事前準備をしっかり進めておくことが大切です。

通信環境がないと成り立たないオンライン授業

 オンライン授業を受けるためには、通信環境が必須条件です。インターネットへの接続がないとそもそもオンライン授業が受けられません。

 また、授業形式が映像視聴の場合は、通信量が増える可能性も。通信状況が悪いと、画像が止まってしまうといったトラブルも起こりかねません。そのため、必ず家庭の通信環境について確認しておくことが大切です。

 データの使用容量が決まっているインターネット契約の場合は、追加費用がかさむ場合もあり注意が必要です。定額制の家庭用LAN回線など、通信容量に制限ない契約もあるため、各家庭で通信契約状況についても一度確認しておくとよいでしょう。

学校がオンライン授業を検討している場合は、家庭の通信環境について

  • インターネット環境の有無
  • デジタルデバイス(パソコンやタブレット、スマートフォン)の所有状況

の確認や、保護者が子どものオンライン授業をどの程度サポートできるかといった状況についてヒアリングを行う場合もあるようです。

 万が一、通信環境が整っていない場合は、プリント学習などで授業の代替を検討する必要があります。子どもがオンライン授業を受けられないということにならないよう、必ず学校に相談しましょう。

ダウンロードやアカウント設定の必要性

 通信環境があれば必ずオンライン授業が受けられかというとそうではありません。オンライン授業を受けるためには、ツールのダウンロードやアカウント設定といった準備も必要です。

たとえば、オンライン授業を行うツールにもさまざまな種類があるだけでなく、実際に使うツールによって、アプリのダウンロードやアカウント設定といった事前準備をしなければならないことも少なくありません。

 通信環境が整っているにも関わらず、オンライン授業を受けられない……と慌てることのないよう、学校から配布される資料に目を通し、なるべく早いうちに必要な各種設定を行っておきましょう。

 事前にわからない点や問題点に気づくことができれば、対処も可能です。不安がある場合は学校に相談したり、周囲のパソコンに詳しい方に協力をお願いしたりして準備を整えるとよいでしょう。

子どもといっしょに準備を進めよう

 忘れてはいけないのは、オンライン授業を実際に受けるのは子どもたちということ。そのため、オンライン授業を受けるための準備は保護者だけで進めるのではなく、子どもといっしょに進めることも重要です。

 最初は難しい場合もありますが、パソコンの立ち上げ方や、接続方法、トラブルへの対応などを子どもといっしょに確認しておくと、子どもが少しずつひとりでも対応できるようになっていくでしょう。

 また、子どもがオンライン授業で何か困っていることがないか、気にかけることも保護者の大切な役割のひとつ。子どもの学びが滞ってしまわないよう、通信整備だけでなく、適切なサポートを行っていきましょう。

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この記事を書いた人

basico

1980年生まれ。埼玉県在住。小5の息子の母。大学では初等教育を専攻し教員免許を取得するものの、アパレルの世界へ飛び込む。結婚後、接客業を経てライターの道へ。仕事においても子育てにおいても“伝え方”に奮闘中。座右の銘は「継続は力なり」。日々の“気づき”を大切にしています。