【授業のためのICT入門】シリーズ

2021年7月26日

幼少のころからブレットやスマホに慣れ親しんでいる子どもたちであっても、「学び」のために自ら機器の特性を活用しているという場合は多くありません。操作ができるということと、機能を理解しているということは違うからです…。

パソコンやスマホなど、IT機器を様々な用途に使う大人が増えてだいぶ経ちますが、私が最近課題だと思うことは「目的がはっきりしないままITの技術を使おうとする人が多い」ということなのです。

小学校低学年でタブレットの操作はなかなか難しいことです。そんな状態でも使いやすいのが「カメラ機能」です。写真を撮って引き延ばしたり、風景を写真にして教室に持ち帰り、タブレットを見ながら絵を描いたりもできます。

みなさんは使えなくなったパソコンの処理をどうされていますか? 実は面白い活用方法があります。それは、「子どもにパソコンを解体させる」というものです。方法は簡単。大きさの違う何種類かのドライバーを用意し、子どもに渡す。そして、好きなように分解させるのです。

授業にICTを導入することは、いままで以上に教科を横断した知識や技術を集結することになります。それらをコンピューター上で形にすることでアウトプット、定着を行うことができるのです。

オンライン教材の利用時に気をつけたいこと

オンライン教材を使うことが目的になってしまってはなりません。生徒たちがそのシミュレーションを利用することでどうした問題が解決できるのか、そのことを念頭に置かないと、「楽しい授業」で終わってしまう可能性があります。

既存の教材を使うだけでなく、子どもたちに「教材」を作らせてみるというのはいかがでしょうか。「教材を作る」という行為は、「ほしいものを考えて自分で作る、そのためにICTをツールとして利用する」という体験に結び付きます。

たとえ少しずつでもITリテラシーの習得に向けて進み、並行して「情報活用」能力を身につけるにはどのような形の授業が望ましいのか、小中学校の子どもたちよりもよりタイトなスケジュールで進めていかなければならないのが、高校でのICT教育なのだと思います。

今年は中学、高等学校の生徒総会をオンラインで開催した学校が多く見受けられました。対面の授業と明らかに違う点は質疑応答にありました。質問がある生徒は席を立ってタブレットの前に来て話しかけなければならないのです。

この記事を書いたひと

吉田 理子
(よしだ りこ)

1971年生まれ。Windows95発売当時に社会人となり、以降パソコン教室講師やITサポート等の仕事に従事。2005年に企業・学校向けのIT、情報教育を目的とした企業組合i-casket設立。2018年には一般社団法人s-netサポーターズを設立し、主に小中学校にて子供・保護者・教員向けの情報リテラシー、プログラミング的思考に関する講座を行う。そのほか地域ボランティアや主権者教育の活動をボランティアで。趣味は料理と読書。

Posted by traceon-e