【親になるということ】シリーズ

2021年10月27日

新生児のお世話についてはたくさん学びます。本もありますし、病院でも教わります。でも、今まで一度も「親になるとはどういうことか」について教えてもらったことはありません。親になるテクニックというものは無いのです。自然と身につくものでもありません。

「子育てしやすい」ということをモノでとらえた場合、道路や交通事情、店舗、行政サービスなどが考えられます。では、子育てをコトでとらえるとどうでしょう。この場合、子育てしやすいまちとは、公園(自然)が多い、美術館や博物館などが近くにある、地域の交流が盛ん、治安が良いなどが挙げられます。

子どもたちはいつだって親に話がしたいのです。いまはあなただけに時間を使うよ、たくさんたくさん話していいよ、安心して話していいよという空間を親子で作ることが、家族以外の人との会話をする力につながります。

不安かもしれませんが、自分の子どもの「生き方」として重要な部分は、やはり自分たちで考え、決定していかなければと思います。そして大事なのは「将来自分の子どもがどんな人間になってほしいか」を想定することです。

「今日の予定は?」「誰とどこに行くの?」「何時に帰ってくるの?」
あなたはこの質問をお子さんが何歳になるまで繰り返すでしょうか。小学校は当然として、高校? 大学?

大人がスマホを使うということと、子どもがスマホを使うということの違いを、まずは親が認識してほしいということです。「大人の気持ち・大人のルール」を子どもの世界に持ち込むことは、やはり避けなければならないと思うのです。

大人と子供の間にある「当たり前の認識」のズレがポイントだと思います。大人が経験と知識の蓄積から身につけている常識は、子どもにとっては未知の世界であったりするのです。

子どもが集まる場所において、私たちは親という立場で人と関わります。中心にいるのは子どもたち。彼らが友達同士のコミュニケーションを学び、成長していくうえで、親同士のトラブルは良い影響を与えません。

いま子供の数が減り、親が子供と接する時間も短くなっています。その中であらゆることを子供にしてあげたい、と思うのは当然です。しかし、考えてみてください。あなたのお子さんは、いつ、一人で生きていけるようになるのですか?

お互いの意見をきちんと伝え合った話し合いができることは、共通の理解を生み出すことにつながります。大人になったらできることではありません。小さなときから少しずつ慣れていくことが、一番身につく方法なのかなと思います。

議論というのは必ず相手を必要とします。その最初のステップは「間違っても信頼関係が崩れない」家庭の中であることが望ましいのではないかと思います。そしてその時期は小さなころ、3歳くらいから始めることができると考えます。

「母親に対する不安」と、「自分(子ども)の知らない母親の世界があることを理解できていない」ということです。小さな赤ちゃんのころから少しずつ、ママは自分とは違う人間であることを理解させる練習が必要なのです。

この記事を書いたひと

吉田 理子
(よしだ りこ)

1971年生まれ。Windows95発売当時に社会人となり、以降パソコン教室講師やITサポート等の仕事に従事。2005年に企業・学校向けのIT、情報教育を目的とした企業組合i-casket設立。2018年には一般社団法人s-netサポーターズを設立し、主に小中学校にて子供・保護者・教員向けの情報リテラシー、プログラミング的思考に関する講座を行う。そのほか地域ボランティアや主権者教育の活動をボランティアで。趣味は料理と読書。

Posted by traceon-e